flOr & The VinMush / SOMBRA DEL TIEMPO
フジテレビ・ドラマ「心がポキっとね」とフロレンシア・ルイス
突然ですが、今年2017年のフライヤーや映像には、この人の言葉が・・・悲しみ、怒り、戸惑い・・・
私にとってフロールの歌は
そんな自分で持て余してしまうような感情全てを
美しいものにかえてくれる力があります
宮本理江子(ドラマディレクター)
2015年に放映されたフジテレビ水曜夜のドラマ「心がポキっとね」
このドラマの中で、くりかえし聞かれた優しく透明感ある歌声とギター、
どこの言語だかわからないけれど、癒しを感じる・・・
「心がポキっとね」公式サイトの中に、このドラマにフロレンシア・ルイス(フロール)の歌が起用された理由が紹介されています。
フジテレビドラマ「心がポキっとね」インタビュー#5監督・宮本理江子さん
このドラマの監督である宮本理江子さんがフロレンシアのファンだった、というのが理由なのですが、これを知った時、なんとも彼女の強運というか必然?運命的なものを感じました。
きっとそれを一番感じたのはフロレンシア自身でしょうね。
というのが、私(日本語HP担当・ナカの人)が、このドラマが始まる数ヶ月前の2015年2月の1ヶ月間、何度めかのアルゼンチン音楽を巡る滞在をした時、フロールが当時はまってたドラマがありました。その時の様子はこんな感じでした。
以下(F=フロレンシア) (M=ナカの人)
F 「ねえ、このドラマ知ってる?日本のドラマだけど、すごく面白いの!」
M 「はいはい」
次に会った時、
F 「ドラマ早く続きみたいわぁ~」
M 「相当熱心なハマリようね・・・日本のCちゃんに教えてもらったの?」
F 「そうよ!」
その次、会った時には、
F 「ああ~っ、とうとうドラマ、全部見終わってしまった~~~~!
寂しい~!!!
・・・ところで、すっごくいい話だから、
ぜひ、M も、見・な・さ・い~~~!」
(注:おすすめ、なんて生やさしい言葉ではなく、命令口調!です。)M 「オロオロオロ・・・、何ってタイトルのドラマだっけ?汗」
F 「SAIKO-NO RIKON ”最高の離婚”よ!!!」
M 「あ、聞いたことあるわ。かなりヒットしたはずよね!」
---- とこんな感じでした。
彼女のライブに行った事のある方なら、フロールが100円均一の某チェーン店が大好きで、コンサートのステージで突然、力説し始めたり、またあるときは、某中古機材チェーン店にはまっているとか、、、 かなりのマイペースであり、かなり信念を持った人であることはご存じかと思います。
流行に左右されず自分の感性・価値観に忠実。
「最高の離婚」に関しては、主演の夫婦役の俳優さんたちの役名・芸名共に言えて(アルゼンチン人にとって日本人の名前は一般的には覚えにくい)細かい心理描写も解説するほどのハマリようでした。あ、ちなみにアルゼンチン全体では、日本カルチャーとしては、宮崎駿監督の一連のアニメや古い日本映画~ポケモン、最近ではドラえもん、キティまで知られており、人気が高いです。
あのフロールが、あれだけ言うんだから、「最高の離婚」見なきゃな、と思いながら私(ナカの人)は帰国後も慌ただしく過ごしていた所、確か3月下旬に話したいことがあるから、私と相方そろったところで、Skypeしようと連絡が来ました。
聞けば、私(ナカの人=M)が帰国してすぐにSさんというテレビの音楽をする日本人から連絡が来て、やりとりするうち、Sさんは住んでるLAからすぐに飛行機に乗ってブエノスまで駆けつけ、でも、彼はとても多忙で、ものすごく短期間の滞在の中で、曲のやり直しやレコーディングなどもして、も~、忙しかったけど、楽しかったわぁ・・・と。
でもSはただでさえ短い滞在なのに、ちょっと、いや、かなり気の毒なハプニング(云々かんぬん)があって、かわいそうに手続きその他で機内で誕生日を迎えたの・・・ほんとはもっと早く帰国するはずだったのにね・・・と。
ほぉぉ・・・
で、伝えたい大切なことは、というと
F 「4月8日から、ドラマで日本のテレビで私の歌が聴けるのよ、
私は見られないから、見てね!必ずよ!」
・・・という内容でした。
終始、これまで見たことないほどの上機嫌&かなりのハイテンション!のフロール。
M 「なんてドラマ?」
F 「KOKORO-GA, POKI TTONE」
M 「へ?」 「それは日本語?」
F 「そうよ、KOKORO GA POKI TTO NE(ココロ ガ ポキットネ)よ!」
なんと、フロールに連絡を下さったSさんというのは、「最高の離婚」で音楽担当された 瀬川さんでした。なんという偶然でしょう?!
ドラマが始まった当初から終わるまでの間、私はフロールに変わって、ネット上で「心がポキっとね」と「フロレンシア・ルイス」の歌について投稿してみたり、結構な頻度で検索したりしていたのですが、詳細は分かりませんでした。それで今のようなお話も封印してました。
つい最近になって久しぶりに検索したところ、瀬川さんご自身が、あるblogでその時の一部始終を書かれているのを見つけフロールの言ってた通りの内容が描かれていて、当時の様子がよみがえりました。
2015.04.30 report 瀬川英史の「LA Graffiti」第三回 : 「東京、LA、ブエノスアイレス」
なんと、瀬川さんという方は、包み隠さず、気の毒なハプニングについてもご自身で書かれています。
それで今さらですがフロールが、
宮本監督と瀬川さんコンビのドラマ作品「最高の離婚」の大大大ファンだったことや、喜んで連絡してきたエピソードなどを、 フロールに代わり、日本語で書き留めておくべきかと思った次第です。
私(ナカの人)は、地方在住のため、その後フロールの東京公演に宮本監督に来ていただけた、とか、感動のやり取りがあった?(とフロールが言ってた記憶が)なども、くわしくは知りません。
しかし、フロール&ザ・ヴィンマシュ日本ツア―2017 のフライヤーや、文頭にご紹介した映像に、宮本監督の彼女の音楽に対する言葉が掲載されています。
(直接のやりとりはマネージャーKさんがされています)
なんだか、人間の感動の気持ち、というのは、地球規模の距離をもしのぐのではないか?と思います。
(それはフロールが今のようにヤヒロトモヒロ氏率いるザ・ヴィンマシュというバンドとツアーを毎年行うようになった、きっかけにも言えることですが・・・)
そんなふうに言葉や民族も超越し、多くの人々の心を惹きつける彼女の音楽をこれからも応援していきたいです。
(関係者のみなさま、もし文章中なにか差しさわりありましたら、お知らせください。)
PaPiTa MuSiCa
papitamusica☆gmail.com
(★を@に変えてください)